優しいシャオチョウ

入院生活の始まったソンですが、衣服を洗濯するのに病棟に設置されている洗濯機を使うと無駄が出ますので、持って帰って洗濯をしてあげることにしました。

元来この子たちは衣服の枚数が少なく、パジャマも持っていません。ですから一回あたりの洗濯枚数は3枚ほどしか無いのに、洗濯で100円、乾燥機を使うともう100円必要になります。家でついでに洗濯して持っていくつもりで木曜日に持って帰り、会社の机の横に置いてありました。

実習生たちは、毎日仕事が終わると一日の報告をするために私のところに来ます。その時に、目ざとくビニール袋を見つけたシュです。

シュ:これ何ですか?

私 :ソンの洗濯物ですよ

シュ:誰が洗濯しますか?

私 :私ですよ

”ワタシ洗濯します。大丈夫です” と、すかさずチョウが言います。明日持っていかなければなりませんから私がしますよ。と言いましたが、大丈夫です。ワタシ洗濯します。というのでお願いしました。
何だかんだ言ってもこの子たちは本当に優しい子たちです。ソンのために自分ができる事をしてあげる、という気持ちが感じられ、良い仲間意識を持っている子たちで安心しました。

ちなみに、二期生にもチョウがいましたので、三期生のチョウは「小さいチョウ」と呼んでいます。「小さいチョウ」ですから題名にシャオ(小)チョウと書いています。二期生のチョウは、大きいチョウ(ダァチョウ)と呼ぶとガチョウみたいですからチョウとしか呼んでいません。実習生が増えてきたら名前がダブってきますから大変ですね。

翌日、ビニール袋に入った服は綺麗にたたまれていました。この子は気が利く丁寧な子です。

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