五期生たちの日本語学習

先日の問題があった翌日から西九条寮で五期生二人の日本語をレベルアップさせるための勉強を始めました。
この子たちも会社の仕事が忙しくなっているために、土曜日と日曜日に寮で会話の練習をするくらいしか日本語学習が出来なかったので、このような機会ができて調度良いと私は思っていました。

当日、まず彼らの現在のレベルを知るために、日本語能力試験対策模擬試験3級の”文字・語彙”を用意しました。この問題は、今の三期生や四期生たちもだいたい38問正解から40問後半くらいでしたから、今までの聞いた情報で予想すると、たぶん一人の子は良くて55問中20問正解、レベルの低い子は5から10問正解くらいかな?と考えていました。

西九条寮へ行くと、問題の子は”何を怒られますか?”という表情で私を見ます。完全に萎縮してしまっています。ん~これは良くないなと感じました。日本語を話して間違ったらまた怒られる、そんな気持ちになっているのだろうと思いました。
そこで、表情は真剣に言葉は柔らかく彼に質問をしてみました。

私:今日、あなたは次長に何と言われましたか?

スゥはしばらく考えます。そしてバツが悪そうに話しました。

スゥ:私の日本語ダメです。5時 寮で日本語勉強します

私:ルゥ、あなたは何と言われましたか?

ルゥ:私も日本語勉強します、と言いました

私:そうですね。あなた達にはもうすぐ旋盤と日本語の試験があります。
  その試験に合格しないと中国に帰らなければなりません。
  そして、日本語を理解できないと仕事ができないでしょう?
  仕事ができなくても中国に帰らなければなりません。
  それは困るでしょう?
  ですから、今日から頑張って一緒に勉強しましょう。

と言うと、
スゥ:いま中国に帰る。ダメです。

私:はい。だからこれから勉強をするのですよ

と、まずは明確に学習の目的を知ってもらいます。また、”ここは学校ではありません。学校では、理解できていない人がいても勉強は進んで行って、決められた日で終ります。しかし私との勉強は、二人とも完全に理解するまでこの勉強は続けます。二人が理解をするスピードは違うと思います。でも気にしないでください。勉強が終わる時は二人で違って良いのです。自分が自分ために勉強をしましょう。そして、今回の勉強は、日本語の学習だけではありません。マナーや仕事のやり方も話をします。良く理解して身につけてください。このことは、難しい日本語が出てくるでしょうから、上海の総経理が来た時に通訳をしてもらいながら話をします”と今後の方針なども話をして、模擬試験問題を取り出しました。

”今日は、あなた達の日本語の水平(レベル)を知るために、試験をします。それから、どのように勉強をするか考えます”と言って、おもむろに試験をすることを伝えます。3級の試験問題であることを伝えると、「3級とても難しいです。出来ません」と困惑した表情で言います。”大丈夫です。あなた達の今の水平(レベル)を知るための試験です。出来ないことはわかっています”と言って、試験問題を配りました。