–はじめに–研修生を受け入れて

私が勤務している会社では、中国からの実習生を受け入れています。

2008年に第一期生を初めて受け入れてから今年で6年になり、今月12日には第四期生が入国してきました。 現在、四期生たちは淡路島の日本語研修施設で一ヶ月研修を受けているところです。

彼らと過ごす三年間は、私自身の貴重な財産になっています。
これから外国人実習生を受け入れようかな、と考えておられる企業の担当者の方に少しでも何かのヒントになれば、と思って彼らとの関わりを書き始めました。

2008年11月1日、第一期生の彼らは中国の大連からやってきました。
当時リーマンショックの影響がもろに出始めた時期で、やがて来る東日本大震災、タイの大洪水などが続き、日本経済はバブル崩壊後よりも強烈な氷河期なみの冷え込みを経験します。
研修生の入国が直前にキャンセルになるような事態が多発して悲惨な状況になっていました。それでも、当社の経営者は、決まっているのだから、と予定通りの入国をさせてくれた判断にとても暖かいものを感じたことを今でも覚えています。 リストラは絶対にしない、みんなで不況を乗り切ろう!という考えの人ですから、みんなで頑張れたのだと思います。

そんな中、22歳になったばかりの二人の若者が、大きな希望と小さな不安をもって、関西空港に到着しました。

今でもその時の会話や状況が鮮明に思い出されます。それだけ私たちにとって強烈な印象を与えてくれた子たちだったのだと思います。

では、今まで受け入れてきた実習生(一期生はまだ研修生)たちが日本という外国で生活し、多くのことを学んでいった様子を振り返っていきましょう。