自転車が欲しいです 第二話

さて、彼らが自転車を欲しがる理由がもう一つあります。
食料品を買う時、近所のスーパーを三店くらい回って、その時々で一番安い店で購入しているようです。

じゃがいもは、Aのお店が安いから、Aのお店で買います。
豚肉は、Bのお店で買いました。 などのように、毎回バラバラです。

ということは、三店のスーパーを二回グルグル回って買っているわけですね。 近所と言っても歩くと結構な距離がありますので、自転車が欲しくなるのは当然のことだと思います。 しかし、歩いて片道17kmをホイホイ行く二人ですから、自転車を手に入れると、どこに行くか分かりませんよね。。 事実、夏には桜井まで自転車で行って、道で売ってるスイカを買ってきたことがありました。

ちょうどその頃、私が住んでいるマンションで年に一度、管理シールを貼っていない自転車を撤去する時期になりました。 そこでお願いして、自転車を二台分けてもらえることが出来ましたので、リュウとジャンを連れてきて、自分で選ばせます。

パンクしていたり、ペイントも剥げたりしていますよ。それでも大丈夫ですか?と聞くと、自分で直しますから大丈夫です!と大喜びでした。 車で会社に運んだ自転車を磨いてタイヤやチューブを交換したりと器用に自分で修理をしています。 ただ…ペイントの塗り直しが、いかにもお国柄を表しているようなド派手な色を塗っていましたので、これはダメですよ!と注意して普通の感じに仕上げてもらいました。

二人が愛用したこの自転車は、次の二期生に受け継がれていきます。