家庭訪問に行って

彼らが来日して半年の2009年7月に大連へ出張した時、研修生たちの家族に彼らの様子を話して安心してもらうと思い、家庭訪問をしました。

その準備として、仕事の様子や遠足に行った時の写真の中から、自分で選んだ写真を印刷してラミネート加工します。 次に、寮でiPhoneを渡して、ビデオメッセージを作り、それをDVD形式に焼いておきます。 最初は、恥ずかしがっていた彼らですが、自分の部屋を写したりして結構ノリノリで、思い思いのメッセージを録画してくれました。 このようなちょっとした事も休日の楽しいひと時になるわけです。

さて、肝心の家庭訪問のお話です。
中国はおもてなしのお国柄ですから、過剰な接待を受ける可能性を考えて、事前にお茶以外は一切不要です、と伝えてあります。 しかし、そこは中国であり、初めて生の外国人と話す人達です。 お茶やお菓子、果物たくさん用意されていたのを断るのがなかなか難しかったです。

お茶と家でとれたというスモモを一つだけ頂いて、彼らの生活の様子や仕事の様子を話します。話しながら彼らから預かった家族へのおみやげを渡します。写真を見せて、DVDを見てもらおうと思ったら機材がありません。iPhoneに動画を残しておいて良かった!!!と思った瞬間です。

彼らの動画メッセージを見ている時、お母さんの目には涙が光っています。 そうですよね。。。自分の一人息子が外国に行ってしまって三年間帰ってきません。送り出す寂しさでいっぱいだったのだと思いました。

その時、お母さんは言いました。
「今まであの子が私にこんなに優しい言葉をかけてくれたことはありませんでした。日本に行ったことはとても寂しいですが、あの子が変わってくれたことが嬉しいです」と。。

リュウ…いったい君は中国でどんな子だったんですか???