家庭訪問に行って第二話

今回も家庭訪問の続きです。

リュウの家から今度はジャンの家に移動します。
同じ旅順ですから、すぐ近所でしょ?と思っていたのが大間違い。
信号の少ない道を車で40分ほど走ります。

ジャンの家では、ご両親に加えて彼が付き合っている子まで来ています。 ココらへんかなりオープンなお国柄なのでしょうか。
同じように話をして、ご両親と彼女に彼からのおみやげを渡します。 彼女には、髪をセットする器具やぬいぐるみを買ってあげたようですが、渡した瞬間に家族全員で開封し品定めされてました。一人でゆっくり見たかったんじゃないかなぁと思いつつ、このようなちょっとした事でも文化の違いを知ることができました。

二人の家に家庭訪問を行って強く感じたことは、どの国の親も気持ちは皆同じだということでした。 子どもが自分の元を離れていくのは寂しい、ましてや外国に行ったわけですから、もっと寂しいと思います。 このようにして、彼らの様子を直接話すことは、重要だと私は思います。 また、彼らの言葉を直接渡すこと。これも重要だと思います。

研修生の生活指導員として、彼らの健康安全管理をすることはもちろんのことですが、いかに家族に安心してもらうかを考えることも大切な仕事だと感じます。 このことは、自分が親の立場で考えれば、自ずとどうしたら良いかがわかると思います。

実習生を受け入れる際に一番重要なことは、預かっている子たちを三年後無事に両親のもとへ返すことだと思います。ですから、安全と健康には口うるさいくらい話をします。

元来男の子は、無精者です。お母さんに電話をしなさいと言っても、恥ずかしいのか、それとも本当に面倒なのか分かりませんが、なかなか言うことを聞きません。

結局、週に一度仕事が終わった週末に無理矢理にでも電話をさせる、そんな状況です。

”親の心子知らず”名言だなぁっと思いますよ。