五期生たちの日本語学習 少し光が見えてきました

文字と語彙を卒業した西九条寮の二人は、文法と読解に進んでいます。ただ、何となく日本語学習については、ほんの僅かですが光が見えてきたような感じがします。
というのも、一回目の試験では、ルゥが50問中30問正解、スゥは50問中17問正解でした。その時に、彼らの間違えたところを繰り返し動作を交えながら解説した結果、二回目の試験で、ルゥが50問中48問正解、スゥも50問中33問正解と飛躍的に結果が出てきました。

また、スゥは前回正解していた箇所が今回は不正解となっているところがありますから、回答をそのまま暗記しているのではなく、問題を考えているのだと思われます。模擬試験を行う目的は、100点を取ることではなく、日本語を理解することです。従って、結果はもちろんですが、正しく理解できているかどうかを確かめながら進めていくことが必要だと考えています。とにかく、根気よく時間をかけて自分で考える能力を養っていきたいと思っています。

また、助詞の理解は、動作を交えて行うと理解しやすいようですね。〇〇で、〇〇を、〇〇が、〇〇に等を強調し繰り返し繰り返し動作を行うことで理解できるようになった感じです。何度も言いますが、ここは学校ではありません。ですから、一度全問正解をしたらもうやりませんではなく、理解するために繰り返し学習することは必要だと思っています。

どちらかと言うと、ルゥの後ろに隠れるようにして無口だったスゥが、少しずつですが前に出て話をするようになってきています。
まだまだ発音も使う単語も間違えることが多いのですが、今はそれでいいと思っています。とにかく話すこと。これが今の彼らに一番必要なことではないかと思う私です。

チンも文字と語彙は三回目の試験で全問正解をしましたので、文法問題に入っています。一回目は50問中24問正解、二回目が50問中39問正解ですから、彼も頑張っているのが分かります。

3級の試験問題は現行のN4レベルですから、とりあえず2001年から2007年の試験問題を繰り返し行い、単語を覚えることと文法の理解ができてからN3レベルの問題に移っていきたいと思っています。