技能実習生たちから感じる中国の変化

今年4月に五期生たちの内、チン(遼寧省瓦房店市出身)とルゥ(遼寧省庄河市出身)の家に家庭訪問をしてきました。家庭訪問は一期生の時からずっと続けていることですが、実習生たちの家に行く度にちょっとした中国の変化を感じることが出来ます。

私が感じたのは、”田舎の都会化”という事でしょうか。一番最初に行った2009年と比べて、今年行った時は、家の環境であるとか雰囲気がとても変わっていました。確かに各家庭で違いはあると思いますが、周りの風景そのものが変わってきているように思います。家具や雰囲気も都会化していっている感じがするんですよね。
以前は、私が子供の頃の日本の田舎を思い出してとても懐かしい感じでしたが、年々開発整備が進み田舎の情緒が感じられなくなってきたような気がします。

また、実習生達自身にも変化が起きていると思います。一期生たちは、自分自身で人生のレールを敷いていくんだ!というパイオニア精神的なものがあったように思います。それが年々今の日本の若者と同じように、人に敷いてもらったレールを進みますよという消極的な子になっている感じがします。子どもが少ないことに加えて各家庭が裕福になった事により、親が必要以上に子どもの面倒を見ているのではないでしょうか。

今の実習生たちは、技術を覚えて仕事をし、お金をたくさん持って帰りますよ!という気持ちが薄くなり、観光に来ているような甘さを感じてしまいます。

同時にお金に対する概念にも変化が見られます。中国の物価が上がっていることや現在の為替レートも影響するでしょうが、”物を買う”事に躊躇しませんね。迷って買うのではなく、欲しいですから買いますというように見えます。ですから、私には無駄遣いに感じるような事も多々有ります。
実習生みんながそうではないのでしょうが、私たちの会社に来る実習生にはそんな感じがしてしまいます。

7月4日からスゥの実家がある天津へ行ってきます。また大連近郊と違った雰囲気を知ることが出来ると思いますので、そのことも書いてみたいと思っています。