zhi chi shi

最近、話の時系列が無茶苦茶になってすみません。

また一期生の話しに戻ります。
彼らと日本語の勉強をする中で、彼らが先生となって、私に中国語を教えましょう!という授業をやったことがあります。

いつもは生徒の研修生たちが先生になって、私に中国語を教えます。
ただし、条件を二つ付けました。一つは、日本語で授業をすること。もう一つは、大連語ではなく普通語(標準語)を教えてくださいの二つです。
日本語しかわからない私にどのように教えるのでしょうか?
どんな授業をしてくれるでしょうか?と楽しみにしていた私です。

当日、ニコニコしながら二人組がやって来ました。
何か作戦を考えたようですね。。。。それとも、先生役ですから、いつものお返しで厳しくすることが出来ますよ、とでも考えていたのでしょうか。。

リュウとジャン
「これから 中国語 勉強を はじめましょう!」


「はい、先生、お願いします」

すると、リュウがホワイトボードに、 zhi chi shiと 書きました。
ジャンが発音をします。

ジャン
「この発音 してください」

やられました。。。完全にやられました。この舌を巻いて曖昧な発音をするこの音が直ぐにできるようになるわけがありません。英語のrを発音するように舌を巻いて発音する音のない日本語を話す日本人にとって、この音を発音するのは難易度が高いと思います。

自分が知っている限りの単語を使って授業をしてくれるだろう、と思っていたのですが、最低限の日本語だけで済む授業になってしまいました。

この日の授業二時間で使った言葉は、最初に話した言葉と

「違います」
「今日 これで 終わります。練習してください」
だけでした。
その間ずっと、zhi chi shiに悪戦苦闘した私でした。

それから…あまりにも悔しいので、毎日通勤の車の中で「zhi chi shi」と発音練習していましたが、未だに下手なままです。