2011年3月

この年の3月11日、日本はかつて経験したことが無いであろう大規模な災害にみまわれます。この日のことを私たちの実習生のことで少しだけ書いてみようと思います。

3月11日午後2時46分、東日本大震災は起こりました。この時、遠く離れた奈良でも船に乗って揺れているような比較的大きい横揺れを感じていました。
その日の7時過ぎに、大連に出張していた社長より大変な災害になっているから、直ぐにテレビを見ろ!東京営業所の安全確認と研修生たちにすぐ実家へ電話をさせろ!と電話が入りました。

この時、中国のニュースでは、日本全体が津波の被害にあったような印象を受けるニュースの内容だった事と、被災地と奈良の距離がご両親にはわからないだろうから、研修生たち本人が家に電話をして彼らの両親に安心してもらえ、との判断です。

仕事が終わって、たまたま事務所にいた二人にすぐ電話をさせます。案の定、中国のニュースを見た彼らの両親は、当然大連事務所から二人とも大丈夫ですよ、と連絡をしているにもかかわらず、本人からの電話でようやく安心したそうです。

彼らの電話が終わった時、親戚や友だちが関東や東北地方にいますか?と聞いたところ、リュウは千葉に親戚がジャンは宮城に友人がいますとのことでしたので、渡してある電話をフリーに使ってください、電話、SMS、QQメッセージ、QQ空間をフルに使って、安全確認が出来たらたぶんみんな連絡が取りにくい状態だろうから、QQにアップしてあげてくださいと指示をしました。何日かしてようやく連絡がとれ、幸いなことに彼らの親戚や友人は無事でした。その後、彼らは帰国のチケットや空港を調べてあげたり、自分たちの服や食べもの等、送ることが出来るものを送っていました。

改めて亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された多くの方々の早期復興を祈念申し上げます。